親知らずが生えている歯茎が痛む理由と治療方法を紹介

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口の中のもっとも奥に生えてくる、親知らず。
この親知らずの生えている歯茎が痛みだして、苦しい思いをしていませんか?
親知らずの周囲に炎症が起こった場合は、すぐに適切な治療を施さなければなりません。

本記事では、親知らずが生えている歯茎が痛む理由と、具体的な治療方法を紹介します。
「痛みから解放されて快適な口内を取り戻したい」とお考えの方は、ぜひご覧ください。

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親知らずが生えている歯茎が痛む理由

親知らずは歯ブラシが届きにくい位置に生えているので、汚れが溜まることで細菌が増殖し、歯茎が腫れてしまいます。

親知らずは上下左右に4本ありますが、横向きや斜めに生えてしまうケースがほとんどです。
横向きや斜めに生えた親知らずは、一部が歯茎に埋まっていることで、汚れが溜まりやすい環境にあります。
不衛生な状態が続くと、歯茎が痛む原因になるので、清潔を保つよう心がけましょう。

 

関連記事:親知らずを放置することで生じるリスクとは?

智歯周囲炎とは?

親知らずの周辺にできる炎症は智歯周囲炎といって、放置すると重症化して、何もしなくても痛んだり、物を飲み込むのが辛くなったりという事態になりかねません。

親知らずが横向きや斜めに生えてしまうと、歯と歯のあいだにすき間が発生します。
ただでさえ、奥にあって歯ブラシが届きにくいうえに、すき間ができては、ますます汚れが溜まりやすくなります。
そのような状態で、風邪をひいたり疲れたりして免疫力が低下したときに、細菌が急増して智歯周囲炎が起きてしまうのです。

智歯周囲炎の主な症状

ここからは、智歯周囲炎の主な症状を紹介します。
親知らずが生えており、以下のような症状が1つでも見られる方は、要注意です。

智歯周囲炎の主な症状

  • 歯茎や頬が腫れる
  • 噛み合わせが悪くなる
  • 口が開きにくくなる

一度智歯周囲炎になると、徐々に症状が悪化して、何もしなくても鈍い痛みを感じるようになってしまいます。
さらに重症化すると、腫れが顎の下から首にまで広がる「頬部蜂窩織炎(きょうぶほうかしきえん)」に発展します。
頬部蜂窩織炎は、口を開けるのが難しくなり、炎症が進むと最悪の場合、生命にかかわる危険な症状です。

また、親知らずとその前に生えている歯がぶつかることで、噛み合わせのトラブルも発生します。
智歯周囲炎が疑われる症状が表れたときは、放置せずにすぐに歯科医院を受診しましょう。

智歯周囲炎の治療方法

智歯周囲炎の治療方法は、症状の段階によって異なります。
まだ症状が軽い場合であれば、炎症している箇所を消毒して、抗生物質や鎮痛剤を用います。
その後は安静にしていれば、数日で治るケースがほとんどです。

すでに炎症が進行している場合は、入院して治療を受けなければなりません。
その際は、親知らずの周りの歯肉を切除して排膿し、細菌が増殖しない状態にします。
それでも繰り返し炎症が起こる場合は、親知らずの抜歯を検討することになります。

親知らずは残したほうがよいのか

親知らずがまっすぐ生えていて、日常生活に不自由がなければ、親知らずを抜歯する必要はありません。
もしも、歯茎の腫れが繰り返すときには、選択肢として考えたいところです。

抗生物質や歯肉の切除で一時的に炎症を抑えたとしても、親知らずがある限り、再発の可能性が高く、根本的な解決にはなりません。
細菌の増殖を防ぐには、炎症が落ち着いたタイミングで、親知らずを抜歯するのがもっとも効果的です。

智歯周囲炎を予防する方法

親知らずが生えている歯茎が腫れる直接の原因は、細菌です。
したがって、親知らずの周囲に汚れを溜めずに、清潔な状態を保つのが、智歯周囲炎の予防につながります。

これまで歯ブラシが届かずに、親知らずをうまく磨けていなかった方は、ブラッシング方法を見直して、口の中のケアを徹底しましょう。

また、疲れやストレスによる免疫力の低下も、智歯周囲炎が起こる要因になります。
普段から十分な睡眠や栄養バランスのよい食事といった、規則正しい生活習慣を意識することが、智歯周囲炎の予防策として大切です。

親知らずの周りの歯茎が痛むときの応急処置のやり方

親知らずが生えている歯茎が腫れたら、歯科医院に行くのが一番です。
しかし、すぐに対応できないタイミングで、突然痛みだすこともあるでしょう。

痛みを感じた際は、濡れタオルで冷やしたり、うがい薬で口の中を消毒したりすると、一時的に痛みがやわらぐことがあります。
痛みが強い場合は、市販の痛み止めを服用するのも即効性があります。

これらの方法はあくまでも応急処置なので、痛みが気になりだしたら、できるだけ早く歯科医院に足を運んでくださいね。

親知らずの周りの歯茎の痛みは放置せずにすぐに治療しよう

今回は、親知らずが生えている歯茎の痛みが起こる理由や、治療方法について紹介しました。

親知らずの周囲は不衛生な環境になりやすく、うまくケアできていないと智歯周囲炎を引き起こします。
そのままにしておくと、段階的に症状が悪化して痛みが酷くなってしまいます。
もし、腫れや痛みがあったら、決して放置せずにお近くの歯科医院で治療を受けましょう。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

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