虫歯が痛いときの応急処置のやり方とは?注意点も紹介

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「虫歯が痛むけど、なかなか歯医者に行けない」とお悩みではありませんか?
ズキズキとした虫歯の痛みは、耐え難いものなので、つらいと感じたら歯科医院で治療を受けるのが一番です。
しかし、仕事が忙しかったり、診療時間外に痛み出したりと、すぐに診察を受けられないこともあるでしょう。

そこで本記事では、虫歯が痛むときにできる応急処置を紹介します。
虫歯の痛みがひどくて、今すぐ何とかしたい場合は、ぜひお試しください。

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【基礎知識】虫歯ができる原因

虫歯は、口内に溜まったプラークとよばれる汚れが原因で引き起こされる病気です。
プラーク内には、虫歯の原因となるミュータンス菌が棲みついており、その菌が発した酸が歯を徐々に溶かすことで発症します。

発症したばかりの段階では痛みが少なく、歯の表面がざらつく程度ですが、重症化すると歯に大きな穴が開いたり、激しい痛みを感じたりするようになります。

また、虫歯が自然に治ることはありません。
日頃から丁寧に歯磨きをするなど、セルフケアを徹底し、虫歯の予防に努めることが重要です。
歯に違和感があれば、早めに歯科医院で治療を受けるようにしてくださいね。

こちらの記事では、虫歯を放置した場合のリスクについて解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:虫歯を放置するとどうなる?起こりうるリスクを紹介

虫歯が痛むときの応急処置の方法

前述しましたが、虫歯の痛みに対する最善策は、歯科医院で治療を受けることです。
しかし、すぐに受診できない場合もありますよね。
そんなときには、以下の応急処置をお試しください。
虫歯の痛みを抑える効果が期待できますよ。

方法①鎮痛剤を服用する

虫歯が痛むときには、鎮痛剤の服用が効果的です。
通院中の歯科医院から処方された薬があればよいですが、ない場合には市販薬でもかまいません。

その際には、鎮痛作用のある「ロキソプロフェン」が成分に含まれている市販薬を選びましょう。
服用から20~30分ほどで効果が表れ、5時間程度のあいだは痛みが和らぎます。
ただし、痛みがひどいからといって、飲みすぎてはなりません。
製品に記載された用法容量を守って、正しく使用しましょう。

方法②患部を冷やす

虫歯の痛みは、歯の中の血流が増加し、神経が圧迫されることで生じます。
そのため、頬など患部の周辺を冷やせば、血流が抑えられるので、痛みを軽くできます。
患部の周辺に冷たいタオルや解熱シートを当てて、優しく冷やしましょう。

ただし、痛みを感じる歯に直接氷を当てるような冷やし方は禁物です。
かえって神経を刺激してしまうので、より激しい痛みにつながります。

方法③口内をきれいにする

虫歯によってあいた穴に食べかすが詰まって、痛みを引き起こしていることがあります。
そういった場合には、口内を一度きれいに掃除しましょう。
本来は歯を磨きたいところですが、患部に強い刺激をあたえてしまうおそれがあるので、うがいがおすすめです。

また、うがいをする際には、殺菌効果や炎症を抑えるはたらきがある食塩水を使うと、より効果的です。
人体と同じ塩分濃度が好ましいため、500mlの水に対して5gの塩を溶かした食塩水を使用してください。
さらに、ぬるま湯にすることで、虫歯への刺激を軽減できます。

方法④ツボを押す

虫歯の痛みを和らげるツボを2つ紹介します。
外出中など、ほかの応急処置ができないときに試してみてください。

合谷(ごうこく)

合谷は、痛みを和らげる万能のツボといわれています。
手の甲の親指と人差し指の骨が交差する部分にあり、刺激すると脳内で痛みを緩和する成分が分泌されます。

指を合谷に当てて、少し痛みを感じるくらいの力加減でゆっくりと押してみましょう。

歯痛点(しつうてん)

歯痛点は、両手と両足の4か所にある、歯の痛みを抑えるツボです。
手の歯痛点は、手のひらの中指と薬指の付け根が交差する部分、足の歯痛点は、足の裏の親指と人差し指の付け根にあります。

歯痛点を指で挟んで、少し痛みを感じるくらいの力加減で押しましょう。
それぞれの歯痛点を交互に刺激すると効果的です。

 

関連記事:歯がグラグラする・痛いときの原因とは?治療方法と対処法を解説

虫歯の痛みを悪化させる行動や習慣

虫歯が痛むときに、やってはならない行動があります。
この項で紹介する行動や習慣は、歯の痛みを悪化させるおそれがあるので、控えましょう。

タバコを吸う

タバコに含まれる有害物質には、歯を刺激する成分が含まれているので、痛みを引き起こす要因になります。
また、歯茎の血流を阻害したり、歯垢や歯石の形成を助長したりと、口内の健康において多くの悪影響を及ぼします。

歯が痛むときには、気を紛らわせようとタバコを吸う方もいらっしゃるかもしれませんが、逆効果なので、できるだけ我慢してくださいね。

お酒を飲む

お酒には、血流を促す効果があり、これが歯の痛みを引き起こす要因です。
虫歯の痛みは、歯の血流が促進されて、神経を圧迫することで発生します。
つまり、お酒を飲んで血流が良くなると、それだけ痛みが生じやすくなるのです。

アルコールには中枢神経を麻痺させる作用もあるので、痛みを緩和できそうですが、かえって痛みが増す原因になるので控えたほうが賢明です。

運動をする

運動も全身の血流を促進させるので、歯の痛みを助長する要因となります。
運動量が増すほど、血圧が上がるので、激しい痛みを引き起こします。

同じ理由で、長時間の入浴も控えてください。
虫歯の痛みがひどいときには、軽めのシャワーに抑えることをおすすめします。

歯に痛みを感じる際には、血圧の上がるような行動は避け、できるだけ安静にしましょう。

刺激の強い食事を摂る

虫歯が痛むときには、食べ物にも注意が必要です。
特に、辛みの強い食品は患部を刺激して、痛みを誘発するおそれがあります。
また、冷たい物や、熱すぎる物も虫歯にしみやすく、痛みを引き起こすので、しばらくは控えてください。

ナッツや煎餅など、硬い食べ物は患部を傷つけて、出血することがあります。
しっかりと治療を受けるまでは、おかゆやうどんなど、柔らかい食べ物を選んだほうが無難です。

痛みがひどいときには応急処置をして早めに治療を受けよう

虫歯の痛みは、日常生活にも支障をきたします。

つらい痛みには、患部を冷やして血流を抑制したり、食塩水でうがいをしたりなどの応急処置が有効です。
また、市販の鎮痛剤も効果的なので、上手に活用しましょう。

ただし、本記事で紹介した方法はあくまで応急処置です。
虫歯が痛むときには、歯科医院で早めに治療を受けるようにしてください。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学
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