歯石除去の値段と押さえておきたい通院回数・受診頻度

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「歯石除去を受けたいけど値段が気になる」などと考えていませんか。目安がわからないため、不安を感じている方は多いでしょう。歯石除去の値段は、保険を適用できる場合と保険を適用できない場合で異なります。保険を適用できる場合は大きな負担にならないことが多いでしょう。ここでは、歯石除去の値段を解説するとともに通院回数や通院頻度の目安なども紹介しています。以下の情報を参考にすれば、歯石除去を不安なく受けられるようになるはずです。

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歯石除去とは

歯石除去は、歯の表面などに付着した歯石を特殊な器具で取り除く施術です。歯石は、プラークが石灰化したものを指します。プラークは歯垢と呼ぶこともあります。簡単に説明すると、歯の表面に付着した細菌の塊です。歯磨きで取り除けなかったプラークは、唾液中のカルシウムやリン酸などが付着して2週間程度で石のようになります。これが、除去の対象になる歯石です。歯石は、歯茎よりも上に付着している歯肉縁上歯石と歯茎の中に埋もれている(歯と歯茎の間の溝)歯肉縁下歯石にわかれます。

歯石を取り除く理由

もともとは細菌の塊ですが、歯石そのものに虫歯を引き起こす働きはありません。しかし、表面が凸凹しているため、細菌が付着して繁殖しやすくなります。放っておくと、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、歯石は取り除いたほうがよいと考えられているのです。

こちらの記事では、歯周病について解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:歯周病治療の流れとセルフケアのポイントを紹介

歯石除去の方法

ただし、歯磨きで歯石を取り除くことはできません。そこで利用されているのが歯石除去です。歯石除去では、スケーラーと呼ばれる歯科用器具で歯石を取り除きます。スケーラーには、ハンドスケーラー・超音波スケーラー・音波スケーラーなどの種類があります。例えば、ハンドスケーラーは、先端が尖っていてフックのような形状をしています。この器具で歯石をつついて落としていきます。

歯石除去にかかる値段

歯石除去にかかる値段は、保険適用の場合と自由診療の場合で異なります。どれくらいの金額がかかるのでしょうか。

保険適用の場合

歯周病治療の一環として行う場合は基本的に保険を適用できます。初診の自己負担額は、3割負担であれば検査代などを含めて3,000~4,000円程度です。2回目以降の自己負担額は1,500~2,500円程度といえるでしょう。具体的な金額は、歯石除去の対象になっている歯などで異なります。自己負担額の総額は、治療回数が多くなるほど高くなる傾向があります。心配な場合は、施術を受ける前に治療計画や自己負担額について確認しておくとよいかもしれません。

自由診療の場合

歯周病治療の一環として行わない場合は保険を適用できません。かかった費用は全額自己負担になります。この点に注意は必要ですが、制約がなくなるため必要に応じて保険診療では受けられない施術を受けられます。歯石除去にかかる費用は、施術内容などで大きく異なります。1回あたりの自己負担額は、5,000~20,000円程度が目安といえるでしょう。

 

関連記事:歯のクリーニングにかかる料金はいくら?メリットも紹介

歯石除去を受けると得られるメリット

歯石除去には、さまざまなメリットを期待できます。代表的なメリットは次の通りです。

メリット①歯周病・虫歯を予防できる

前述の通り、歯石があると細菌が付着して繁殖しやすくなります。この状態を放置すると、歯周病や虫歯のリスクは高まります。歯周病除去は、これらの予防に有効といえるでしょう。歯周病(炎症で生じる毒性の物質)が、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの病気に関与している点も見逃せません。歯石を除去すると、これらのリスクも引き下げられる可能性があります。

メリット②着色汚れの除去が可能

歯石の表面は、健康な歯に比べて凸凹しています。細菌だけでなく他の汚れも付着しやすくなります。磨き残しが多いなどの理由で歯全体に歯石が付着すると、汚れで茶色く変色しているように見えることがあります。歯石を除去すれば、このような汚れを落とせます。また、凹凸がなくなるため、汚れも付着しにくくなります。

メリット③口臭改善を期待できる

歯石は口臭悪化の原因にもなります。細菌が増殖すると、口臭のもとになるガスが発生するためです。また、歯周病が進行して臭いが強くなる恐れもあります。例えば、歯茎の炎症で膿がたまると強烈な臭いを発します。これらのリスクを遠ざけられる点も魅力です。

歯石除去に必要な通院の回数

歯石除去で必要になる通院回数はケースで異なります。歯肉縁上歯石(歯石が見えている場合)は、1回で終わることもあります。歯肉縁下歯石(歯と歯茎の間の溝の中にある場合)は、1~6回程度の通院が必要です。歯石が多い場合や着色が目立つ場合は、上顎と下顎にわけて施術するなど複数回の通院が必要になります。期間を空けて状態をチェックするケースが多いため、1回で終わるケースは少ないといえるでしょう。

歯石除去を受ける頻度

歯石除去は「1度、受ければ終わり」というものではありません。歯を丁寧に磨いているつもりでも、プラークを完全に取り除くことはできないからです。施術から数カ月経過すると、ほとんどの方の歯に歯石が沈着します。したがって、定期的な歯石除去が勧められます。望ましい頻度には個人差がありますが、一般的には3~6カ月に1回程度が目安といわれています。まずはこのペースで施術を受けて、自分に合っている頻度を見つけてみてはいかがでしょうか。

歯の健康を守るため歯石除去を受けましょう

この記事では、歯石除去の値段、通院回数、頻度などを紹介しました。歯石を放置すると、細菌が繁殖しやすくなるため虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、口臭も強くなる恐れがあります。歯の健康を守るため、歯石除去を定期的に受けましょう。

「デンタルオフィス大阪梅田」では、「症状が現れる前に予防する」という考えのもと歯石除去などを行っています。歯石が気になる方は、お気軽にご相談ください。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

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