歯周病治療にかかる費用を重症度別に解説

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歯周病は、口腔内の健康を脅かす進行性の病気です。放置すると歯を失ってしまう恐れがあるため、早期発見と適切な治療が必要です。

この記事では、歯周病が発生する原因、見られる症状、治療方法及びそれに伴う費用、そして予防策について詳しくご紹介します。

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歯周病とは

歯周病は、プラーク内の歯周病菌が原因で歯茎や顎の骨に炎症を引き起こす病気です。この病気は進行性で、初期には歯茎に限定された炎症が見られますが、進行すると顎の骨を含む深刻なダメージにつながります。

歯周病の症状について、以下に説明します。

症状説明
歯茎からの出血歯磨き時などに見られます。
歯茎の赤みと腫れ炎症により歯茎が赤く腫れ上がります。
歯茎のかゆみや痛み炎症が原因で不快に感じることがあります。
歯茎の退縮顎の骨が溶けることで歯茎が下がり、歯が長く見えます。
食べかすの詰まりやすさ歯と歯茎の間にスペースができ、食べかすが挟まりやすくなります。

歯周病は、主に口内環境の変化によって引き起こされる病気で、歯磨き時の出血や歯茎の赤み、腫れといった症状が現れます。これらの症状は、歯茎の炎症や顎の骨の損失によるもので、進行すると歯が長く見える退縮や食べ物が挟まりやすいといった症状を引き起こします。

これらは歯周病が進行していることを示し、適切な治療を受けないと歯を失う可能性があります。歯周病の兆候に気付いたら、早期に専門医の診察を受け、適切な治療もしくは予防を行うことが重要です。
歯周病は早期発見と早期治療で対応が可能であり、日頃からの正しい口腔衛生習慣が予防につながります。

歯周病の治療にかかる費用

歯周病の治療費用は、症状の進行度や治療方法によって異なります。以下では、歯周病治療における一般的な費用とその内訳について説明します。

保険診療の場合

歯周病の治療に関しては、進行具合によってかかる費用、必要な治療回数、そして治療期間が異なります。初診時に基本的な検査と治療を受ける場合、保険を適用すると患者の自己負担は約3,000円~4,000円となることが一般的ですが、病状が進むにつれてこれらのコストは増加します。

軽度の歯周病であれば、治療費は5,000円〜10,000円で済むことが多く、1ヶ月〜3ヶ月の期間で2回〜3回の治療で管理できることが一般的です。中度の歯周病になると、費用は10,000円〜15,000円に上がり、4回〜7回の治療を3ヶ月〜6ヶ月かけて行う必要が出てきます。さらに重度の場合は、15,000円〜20,000円の治療費がかかり、8回〜10回の診療が必要になり、治療期間も1年以上に及ぶことがあります。

歯石の徹底的な除去や複数の部位での治療が必要になることもあり、これが治療期間と費用を増加させる主な理由となります。

自由診療の場合

自費診療を選択することにより、治療時間の削減や診療回数を少なくすることが可能となりますが、自費診療の場合では治療費は高額になります。気になる費用については一回の治療費が30,000円〜50,000円程度が一般的であり、この費用は最先端の治療技術や方法によるものです。

治療期間の短縮や通院回数の削減のためには、効率的な治療計画を立てる必要があります。また、自費診療は費用面での負担が大きい一方、高度な技術を用いる、かつ速やかな対応を希望する方にとっては適していると言えるでしょう。

歯周病の治療法

歯周病の治療手段は、疾患の進行具合や患者の状態によって異なります。以下で、歯周病に対する一般的な治療方法とその手順について詳しく説明します。

軽度

軽度の歯周病では、歯茎の赤みや出血といった炎症が主な症状ですが、これらの症状は痛みを伴わないため、多くの人が気づかずに過ごしてしまいます。この初期段階での歯周病を見逃すことはよくあることで、治療の開始が遅れがちになります。

しかし、歯科医院での口内クリーニングや正しい歯磨き法の指導を受けることで、症状の大きな改善が期待できます。

歯周病の進行度によっては、治療に必要な期間や費用が増加するため、少しでも早く治療を開始することが理想的です。早期発見と症状が軽度なうちに治療を開始することで、悪化のリスクの予防にも繋がります。

中程度

中度の歯周病の場合、炎症は歯茎だけでなく、顎の骨にまで影響を及ぼし、骨の溶解を引き起こします。これにより歯茎が後退し、食べ物が歯と歯茎の間に挟まりやすくなり、歯が不安定になるといった問題が発生します。また、口臭が悪化することも症状の一つとして挙げられます。

中度の歯周病の治療では、徹底した口内クリーニングが重要ですが、歯茎が後退して歯の根本に歯石が蓄積しているため、通常よりも時間をかけて丁寧に行う必要があります。効果的にクリーニングをするためには、治療を部位ごとに分けて行うのが望ましいでしょう。

重度

重度の歯周病では、歯茎の腫れや膿が出ること、そして顎の骨の炎症が進行し、最終的には歯のぐらつきや歯が抜ける事態にもなりかねません。この状態では、歯石が深い部分に付着しているため、通常のクリーニングだけでは十分でないことが多いです。

また、なかなか症状が改善しない場合、歯周外科治療が必要になることがあります。例えば、麻酔を使用して歯茎を切開し、通常では取り除けない部分の汚れを除去する治療方法などが考えられます。歯周外科治療後も症状が改善しない場合には、最終的に抜歯となる可能性もあります。

歯周病にならないための予防法

歯周病を防ぐためには、日常生活の中で適切な予防策を実施することが重要です。以下では、歯周病を予防するための具体的な方法とその実践について説明します。

セルフケアを徹底する

歯周病を予防するためには、なによりも口腔内を清潔に保つことが大切です。特に、日々の歯磨きでは、特に歯と歯茎の隙間に溜まっている歯周病の原因菌を落とすことを意識しましょう。その際、歯ブラシだけでは歯間の汚れを完全に取り除くのは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシを使用するようにしましょう。

また、歯科医院での適切な歯の磨き方を教えてもらい、正確にセルフケアできるようになることが大切です。

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定期健診を受ける

歯周病の治療後も、毎日丁寧に歯磨きを行うこと、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることが大切です。治療で一時的に症状が改善しても、磨き残しが原因で歯周病は再発・進行する可能性があります。初期段階の歯周病は自覚症状が少ないため、定期的な検診で早期発見・早期治療を心がけることが重要です。

症状がない場合でも、3〜6か月ごとの定期検診をおすすめします。

生活習慣を整える

生活習慣の見直しは歯周病予防において大切なことです。特に、バランスの良い食事は口腔内環境を健康に保つ上で重要です。また、喫煙や過度な飲酒は歯周病のリスクを高めるため、控えるようにするのがおすすめです。

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歯周病予防の重要性

歯周病の予防と治療には、病気の早期発見と速やかな対応が非常に重要です。痛みや不快感がない場合でも、歯科医院での定期検診を欠かさずに行い、毎日の口腔ケアを丁寧に行うことが大切です。

デンタルオフィス大阪梅田では、個々の患者様の状況に合わせた治療計画を、経験豊富な専門医が心からの思いを込めて作成し、ご提案します。歯周病に対するどのような小さな疑問や心配も、ためらわずにお話しいただければと思います。デンタルオフィス大阪梅田は、患者様の口腔の健康を最重要視し、丁寧な対応を目指しております。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学
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