インプラント治療を受ける際に利用できるデンタルローンとは

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「歯科医師からインプラント治療を提案されたものの、費用が高い……」
このようにお悩みの方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方には、インプラントの治療費をローンで支払えるデンタルローンがおすすめです。

そこで本記事では、インプラント治療を受ける際におすすめの、デンタルローンの概要を解説します。
インプラント治療におけるローンの仕組みを詳しく知りたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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デンタルローンとは

デンタルローンとは、歯科治療にかかる費用を、金融機関に立て替えてもらう仕組みのことです。
歯科治療専用のローンであるため、利用目的が歯科治療の場合のみに適用できます。

インプラント治療は、歯茎を切開する外科手術をともなう治療で、なおかつ患者様が費用を負担する自費負担となるため、治療費が高額になりやすい傾向にあります。
そのため、当院でも費用が準備できないことを理由に、インプラント治療をあきらめるという方もいらっしゃいました。

しかし、デンタルローンを活用することで、インプラントの治療費における問題を解決できます。
一般的なローンと同様に、お金を借りるということ自体に変わりはありませんが、金利が低く返済計画を立てやすいため、治療費をすぐに準備できないという方にはおすすめです。

関連記事:デンタルローンとは?カードローンとの違いも解説

クレジットカードとの違い

デンタルローンを活用すると、月々の治療費を分割で支払えるため、クレジットカードと同じように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、両者には実は大きな違いがあります。

それぞれの主な違いを、以下にまとめました。

デンタルローンとクレジットカードの主な違い

  • 審査の有無
  • 金利
  • 医療費控除の有無

どちらも分割で支払うという点においては同じですが、利用にあたって審査を受ける必要があることが、大きな違いです。
また、クレジットカードの金利が15%であることに対して、デンタルローンの金利は5~8%と、比較的低金利であるということがわかります。

また、インプラント治療は、治療費が一定の金額を超えた場合に受けられる、医療費控除を利用できます。
デンタルローンとクレジットカードのどちらを利用して支払った場合でも、医療費控除の対象となりますが、対象の金額が異なるため注意が必要です。
デンタルローンは治療費の総額が、クレジットカードは、治療を受けた年に支払った治療費の総額がそれぞれ医療費控除の対象です。

このように、制限なくすべての治療費が医療控除の対象となるデンタルローンは、クレジットカードで支払った場合と比べて、医療費控除の対象金額が大きくなります。
控除対象となる所得税が大きければ大きいほど、課税所得は少なくなるため、節税にもつながるというわけです。

こちらの記事では、デンタルローンやクレジットカードを使って分割払いすることのメリット・デメリットについて解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:インプラントの治療費を分割払いする方法

デンタルローンのメリット

デンタルローンを利用するメリットは、主に4つあります。
それぞれの特徴を確認していきましょう。

利用者が利用額を決められる

デンタルローンを利用する場合は、治療の内容に合わせて利用額を決めることができます。

たとえば、治療費が50万円で、ご自身で準備できる費用が20万円である場合、残りの30万円だけをローンにするということが可能です。
準備できた治療費に対して不足分している金額のみをローンで支払うことで、結果として借り入れる金額や金利を少なく抑えられるというわけです。

また、デンタルローンを利用するためには、審査に通る必要があるものの、インプラントの治療にかかる費用を一括で支払う必要がなくなります。
くわえて、月々の返済額をご自身で決めることもできるので、実質的に分割払いとなり毎月少しずつ返済できるという点は、大きなメリットだといえるでしょう。

支払い回数が最大84回まで分けられる

デンタルローンを利用する場合、治療費の支払い回数を最大で84回まで分割することができます。
一方で、最小の分割回数は6回であるため、ご自身に合った分割回数を選ぶことが可能です。

分割回数が増えると、その分金利は高くなってしまいますが、ひと月あたりに支払わなければならない金額が少なくなることは、メリットの1つだといえるでしょう。

なお、分割回数によってどのくらいの返済金額になるのかは、シミュレーションを利用すれば確認できます。
ぜひ一度試してみてください。

参照元:イオンプロダクトファイナンス株式会社「デンタルローンシミュレーション」

手続きが簡単に行える

デンタルローンは、利用の際の手続きが簡単に行えることもメリットの1つです。

一般的なローンを組む場合、基本的には金融機関の窓口で手続きを行います。
しかし、窓口の受付時間は、平日の15時までに設定されていることが一般的であるため、仕事などの関係で手続きが行いづらいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、歯科医院の窓口でも申し込めるため、治療を受けたあとにそのまま手続きを行うことが可能です。

歯科医院と金融機関のどちらで手続きを行うのかは、ご自身に都合がよいほうを選ぶとよいでしょう。

インプラント以外の自由診療でも利用できる

デンタルローンは、インプラント以外の自由診療にも利用できます。

名前に「デンタル」という文字が入っているとおり、インプラントに限らず、歯科医院で行っている自由診療に利用できるという点も、大きなメリットです。
自由診療の例には、歯列矯正やセラミックなどの、身体機能の回復を目的としない治療が該当します。

自由診療は保険が適用できないことから、費用が高額になりがちです。
しかし、デンタルローンを活用すると費用の支払いを分割できるため、治療を受ける際の費用面のハードルを下げることができます。

もし、インプラント治療ではなく、別の自由診療を検討される場合は、デンタルローンの利用が可能かどうかを、歯科医院に直接確認することをおすすめします。

こちらの記事では、インプラント治療に値段の違いが生じる理由を解説しています。デンタルローンを利用する前に確認をしたいという方は合わせてご覧ください。
関連記事:インプラント治療に値段の違いが生じる理由を紹介

デンタルローンのデメリット

デンタルローンには、さまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。
知らずに利用して後悔しないように、どのようなデメリットがあるのかも押さえておきましょう。

利用には審査を受ける必要がある

デンタルローンを利用するためには、利用前の審査に通過しなければならないため、申し込んだ方全員が利用できるわけではありません。

審査に必要な書類や通過するための条件などは後述しますが、基本的には借り入れる金額に対して、どのくらいの収入額があるのかというバランスで判断されます。
そのため、「返済能力がない」と金融機関に判断された場合には、審査に通過できないものと考えましょう。

審査に通過できなかった場合に、どのような対応を行うのかは、あらかじめ想定しておくことをおすすめします。

取り扱っている歯科医院が限られている

歯科医院によっては、デンタルローンそのものを取り扱っていないこともあるため、注意しなければなりません。

もし、インプラント治療を受けようと考えている歯科医院で、デンタルローンの取り扱いがない場合には、クレジットカードでの分割払いを選択することも視野に入れましょう。
なお、クレジットカードは、分割払いにおける手数料や金利が高くなる傾向にあるため、費用が高額になる可能性があります。

治療を検討している歯科医院が、デンタルローンに対応していない場合は、歯科医院を変更するか、あるいは別の支払い方法を検討することをおすすめします。

こちらの記事では、インプラント治療の専門医や歯科医院を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説ので合わせてご覧ください。
関連記事:【インプラント治療】専門医と歯科医院の選び方を徹底解説

金利が発生する

デンタルローンには、治療費を一括で支払う必要がなくなるというメリットがあるものの、金利が発生するというデメリットがあることは押さえておきましょう。

デンタルローンも一般的なローンと同様に、返済時には分割した治療費だけではなく、分割手数料や金利などの支払いが必要です。
そのため、自費で一括支払いを行う場合よりも総額が高くなるということは避けられません。
少しでも分割手数料や金利を抑えたいという場合は、返済期間を短くして支払額を少なくすることをおすすめします。

ただし、デンタルローンの金利は、一般的なローンに比べると低く設定されています。
とはいっても、利用には必ず金利がともなうことになるため、利用の際は十分検討したうえで申し込みましょう。

デンタルローンの審査における条件や基準

デンタルローンは、申し込めばすぐに利用できるというわけではありません。
前述したように、審査に通過しなければならないため、利用を急いでいる場合には注意しましょう。

ここでは、デンタルローンにおける審査には、どのような条件や基準があるのかを紹介するので、これから審査を受けようとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

申し込み資格

デンタルローンに申し込むためには、金融機関が定める資格を満たしている必要があります。

申し込む際の資格としては、「高校生を除いた18歳以上の安定した収入を得ている方」が挙げられます。
大学生などの学生や専業主婦、そして年金受給者の方でも利用できますが、場合によっては連帯保証人が必要になることもあるので、あらかじめ確認しておきましょう。

なお、未成年者は、どのような場合であっても、親権者である連帯保証人がいることが必須条件です。

必要な書類

デンタルローンの審査に申し込むためは、書類の提出が必要です。
提出する書類の種類は、金融機関によって異なるものの「ローンの申込書」「歯科医師によって作成された見積書」の2点は、どの金融機関でもおおむね使用される書類です。

なお、金融機関によっては、歯科医師の見積書なしで事前審査を受けられる場合があります。
事前審査を受けておくことで、その後の審査の通過率が高くなりやすい場合もあるため、ぜひ事前審査を受けてみてください。

審査の期間

審査の申込みを行うと、いよいよ審査の開始です。

審査にかかる期間は、一概に決められているわけではないため、金融機関によって異なります。
なかには、申し込みを行った翌日に審査の結果が通知されることもあるほどです。

審査の結果は、メールや電話などで通知されることがほとんどです。
この審査に通過すれば、手続きはすべて完了となり、治療を始められます。

審査の基準

デンタルローンの審査の基準は、公開されているわけではありません。
しかし、過去に支払い遅延がある方や、金融機関からの借り入れに対する延滞などがある方は、より厳格に審査される傾向にあります。

そのため、安定した収入を得ている18歳以上の方であれば誰でも申し込めるものの、返済能力がないと判断されると、審査に通過しづらい可能性があると考えましょう。

審査に通過しづらい方の特徴

デンタルローンを利用するためには、事前の審査に通過しなければなりません。
しかし、明確な基準は公開されていないものの、誰でも通過できるわけではないようです。
以下に当てはまる方は、審査に通過できない傾向にあります。

審査に通過しづらい方の特徴

  • 専業主婦の方
  • 学生の方
  • パートやアルバイト、フリーターなど
  • 複数の機関から借り入れている方
  • なにかしらの支払いを滞納した過去をもつ方

専業主婦や学生、そしてフリーターなどの、安定した収入が見込めない方においては、返済能力がないと判断されやすいです。
また、すでに複数の機関から借り入れのある方は、返済そのものに苦労していると判断されてしまいます。

くわえて、クレジットカードや携帯料金、保証会社を介した家賃などの支払いが遅延した場合は、ブラックリストに載っている可能性が高く、審査に通過しづらいとされています。

審査に通過しやすくなるポイント

審査に通過しづらい方でも、審査を通過しやすくなるためのポイントがあります。
主なポイントは、以下のとおりです。

デンタルローンの審査に通過しやすくなるポイント

  • 勤続年数を長くしたうえで申し込む
  • 他社からの借り入れを返済しておく
  • 配偶者や親からの承諾書を用意しておく

審査に通過するためには、安定した収入を得ており、返済能力があると金融機関に認識させることが大切です。
そのポイントの1つに、仕事における勤続年数が挙げられます。

勤続年数が長ければ長いほど、安定した収入が得られていると判断されるため、信用度にも
つながります。
金融機関によっては、申し込み条件に「勤続年数が2年以上」という内容が含まれていることもあるほどです。

また、複数の借り入れを行っているという方はできるだけ返済しておき、配偶者や親からの承諾書を準備しておくことで、審査に通過する可能性が高まります。

インプラント費用の支払いに役立つ制度

治療費が高額になりやすいインプラントには、デンタルローン以外にも負担を軽減させられる「医療費控除制度」という制度があります。

医療費控除制度とは、1年間で支払った治療費が一定の基準額を超えた場合に、確定申告を行えば所得から差し引いてもらえる制度のことです。
医療費控除制度を利用するためには、以下の2つの条件を満たしていなければなりません。

医療費控除制度を利用できる条件

  • 本人もしくは扶養家族が支払った治療費が、1年間で10万円を超える、または年間所得の5%を超えていること
  • 治療を受けた年の、1月1日から12月31日までに支払われていること

なお、医療費控除制度の申請には、治療費の明細書が必要です。
詳しい申請方法などは、国税庁のWebサイトで公開されているので、ぜひ確認してみてください。

参照元:国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」

インプラントの治療費は、デンタルローンを利用すれば分割で支払える

いかがでしたでしょうか?

デンタルローンによって金融機関に立て替えてもらった費用は、毎月少しずつ返済していくため、まとまった費用が準備できないという方でもインプラント治療を受けられます。

デンタルローンには、分割回数が多いために、余裕をもって返済できるというメリットがあります。
一方で、トータルコストが割高になるというデメリットもあるため、検討したうえでご自身に合う支払い方法を選んでみてください。

デンタルオフィス大阪梅田では、インプラント治療を行っております。
高品質かつ技術が高いインプラント治療を受けたいとお考えの方は、ぜひ当院にお問い合わせください。
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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

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