自分に最適なインビザラインの種類とは?1つずつ詳しく解説
「インビザラインの種類が知りたい」
「インビザラインが難しいときの対処法は?」
「そもそもインビザラインとは何?」
見た目も性能も上がった最先端の矯正器具、インビザライン。
本記事では、そんなインビザラインに関する冒頭の疑問について解説していきます。
虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れに悩んでいる方、治療を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インビザラインとは
インビザラインは、目立たないマウスピース型の矯正装置です。
透明で取り外し可能なこの装置は、痛みが少なく、日常生活に影響を与えにくい点が魅力。
種類も豊富で、全顎矯正に適した「コンプリヘンシブパッケージ」、軽度の矯正に適した「ライトパッケージ」や「エクスプレス」、部分矯正用の「インビザラインGO」、子供向けの「ファースト」まで、さまざまなニーズに応えます。
日本国内でも多くの歯科医師が提供しており、インビザライン・ジャパン株式会社によると、世界で1500万人以上がインビザライン治療を受けています。
インビザラインの種類
インビザラインには、患者のニーズや症状に応じたさまざまな種類があります。
ここでは、それぞれの特徴を一覧表で紹介します。
種類 | 特徴 |
コンプリヘンシブパッケージ | 全顎矯正に適し、複雑な症例に対応 |
ライトパッケージ | 軽度の歯並びの問題に適用 |
エクスプレス | 短期間での矯正を目指す方に |
GO | 部分矯正に特化したプラン |
ファースト | 子供の乳歯期の矯正に適用 |
これらの種類は、症例や年齢によって選ばれ、患者一人ひとりに最適な治療を提供します。
インビザラインは、見た目の美しさと快適な装着感を兼ね備えた革新的な矯正方法です。
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージは、すべての歯を動かせるもっとも包括的なプランです。
別名「インビザライン・フル」とも呼ばれ、複雑な症例や全体的な矯正が必要な場合に適しています。
このプランの特徴は、マウスピースの作製枚数に制限がなく、治療期間も無制限である点です。
これにより、奥歯の噛み合わせの調整や、前方に突き出した歯並びの改善など、幅広い矯正が可能になります。
治療期間は個々の症例によって異なり、クリニックによっては5年間などの期間が設定されていることもありますが、必要に応じて延長できます。
インビザライン・コンプリヘンシブパッケージは、とくに複雑な歯並びや噛み合わせの問題を抱える方に最適な選択肢です。
インビザライン・ライトパッケージ
インビザライン・ライトパッケージは、軽度な歯並びの乱れに適したマウスピース矯正です。
最大14枚のマウスピースを使用し、前歯から奥歯まで全体的な歯並びや噛み合わせを整えられます。
しかし、重度の症例や大きな歯の移動が必要な場合には不向きです。
このパッケージは、部分矯正や矯正後の後戻りに適しており、透明で取り外し可能なマウスピースを使用するため、口元が目立たないというメリットがあります。
治療期間が短く、費用も抑えられるため、軽度の症例にはとくに魅力的な選択肢です。
インビザライン・エクスプレス
インビザライン・エクスプレスは、軽度な歯並びの矯正に最適な選択肢です。
とくに前歯の微調整に対応し、治療期間は約3〜4か月と短く、マウスピースは最大7枚までとなっています。
このプランは、インビザラインの中でももっともリーズナブルで、忙しい方や軽微な矯正を希望する方に適しています。
インビザライン・エクスプレスは、短期間で効果的な矯正を実現し、日常生活に最小限の影響を与えるため、多くの方に選ばれているのです。
インビザラインGO
インビザラインGOは、とくに前歯の軽度な歯並びの矯正に適しています。
このシステムは、目立ちにくいマウスピースを使用し、治療期間が短く、費用も抑えられるため、部分的な矯正を希望する人に人気です。
とくに、前歯の噛み合わせの調整や一部の歯並びを改善したい場合に適しており、膨大な症例データに基づき、迅速に適用可能かどうかの判断ができます。
インビザラインGOは、全顎矯正に比べて安価で、短期間で理想の歯並びを実現できる点が大きなメリットです。
インビザライン・ファースト
インビザライン・ファーストは、とくに成長期の子供たちのために設計された革新的な矯正方法です。
このシステムは、乳歯と永久歯が混在する時期に最適で、顎の成長を促しながら歯並びを整えます。
この方法は広範囲にわたる不正咬合の治療が可能で、予測可能な歯列弓の拡大を実現します。
7歳ごろから始めることが推奨されており、顎の拡大と歯列矯正を同時に行える点が大きなメリットです。
インビザライン・ファーストは、子どもたちの笑顔を改善し、より短期間で効果的な治療を提供します。
インビザラインの選び方
インビザラインの種類を選ぶ際、目的に合わせた適切なプランを選ぶことが重要です。
たとえば、出っ歯や八重歯などさまざまな症例に対応したインビザライン治療例を紹介されています。
また、インビザラインはカスタムメイドで、金属アレルギーのある方でも使用可能です。
治療の目的や歯並びの状態を医師と相談し、信頼できる情報源を参考にしながら、最適なインビザラインの種類を選びましょう。
インビザラインが難しいときの対処法
最後に、インビザラインが難しいときの対処法を紹介して終わります。
ここでは、以下の3つの方法を解説していきます。
インビザラインが難しいときの対処法
- ワイヤー矯正を検討する
- ワイヤー矯正とインビザラインを併用する
- 外科矯正を視野に入れる
それぞれ確認してください。
ワイヤー矯正を検討する
インビザラインでの矯正が難しい場合、ワイヤー矯正が有効な選択肢です。
ワイヤー矯正は、歯の動きを正確にコントロールでき、複雑な歯並びの改善にも対応可能。
ワイヤー矯正は安定感があり、ブラッシングしやすく、費用も比較的リーズナブルです。
ただし、見た目が目立つ点や食べカスが付着しやすい点は注意が必要です。
治療期間は部分矯正で2か月から1年、全体矯正で1年から3年程度とされています。
インビザラインでは対応できない症例にも、ワイヤー矯正は強力な解決策となり得ます。
ワイヤー矯正とインビザラインを併用する
インビザラインとワイヤー矯正の併用は、特定の症例で効果的です。
たとえば、インビザライン単独では難しい症例にワイヤー矯正を併用することで、治療効果を高められます。
この併用治療は、とくにリカバリーが必要な場合や、インビザラインだけでは不十分な症例に適しています。
ただし、併用には注意点もあり、金属アレルギーのある方や、治療費用の増加などを考慮する必要があります。
外科矯正を視野に入れる
インビザラインでの矯正が困難なケースでは、外科矯正が有効な選択肢になります。
外科矯正後にインビザラインを使用することは可能です。
これにより、より複雑な歯並びや咬合の問題に対応でき、インビザラインの透明なマウスピースを利用することで、目立たない矯正治療を実現できます。
外科矯正は、とくに重度の不正咬合や顎の問題を抱える患者に適しており、インビザラインと組み合わせることで、治療の効果を最大化できます。
関連記事:インビザラインができない?難しい症例と対処法を紹介
インビザラインの種類は主に5つ
この記事では、さまざまなインビザラインの種類とそれぞれの特徴、適切な選び方についてまとめました。
インビザライン・コンプリヘンシブからインビザライン・ファーストまで、各パッケージの詳細を解説し、インビザラインが難しい場合の対処法も提供しています。
この情報をもとに、あなたに最適なインビザラインを見つけられるでしょう。
今日から始める新しいスマイルの第一歩を、この記事がサポートします。
コラム監修者
資格
略歴
- 1997年 明海大学 歯学部入学
- 2003年 同大学 卒業
- 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
- 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
- 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
- 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
- 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
- 2008年 医療法人社団世航会 設立
- 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
- 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
- 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
- 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
- 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系 入学