妊娠中のインプラント治療は可能?注意しておくべきリスクと影響

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妊娠中は注意しなければならないことがたくさんあります。
中には「妊娠しているけれどインプラント治療を受けたい」「インプラント治療期間中に妊娠がわかり、どうすればいいか悩んでいる」といった方もいるでしょう。

そこで、インプラント治療と妊娠の関係性や影響について解説します。
この記事を読むことによって注意すべきことや、おさえておきたいリスクなどが分かるので、参考にしてみてください。

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妊娠中もインプラント治療を受けられるのか?

妊娠中でもインプラント治療は可能なのですが、リスクが考えられることからおすすめはできません。
妊娠中はお腹の中の赤ちゃんのことも考えなければならないため、注意すべきことがたくさんあります。

あえて妊娠中の時期にインプラント治療を受ける必要はないでしょう。
どうしても治療を受けたいと検討しているのであれば、リスクについておさえておく必要があります。

妊娠中にインプラント治療を行うリスク

妊娠中のインプラント治療について確認しておきたいのが、胎児と母体への影響です。
それぞれ解説します。

リスク①胎児への影響

妊娠中に治療を進める場合、胎児へのリスクとして以下のようなことが考えられます。

  • レントゲンやCTによる影響
  • 薬の使用に関する問題

胎児への影響として注意しなければならないのが、まず、レントゲンやCTによる影響です。
インプラント治療は一般的な虫歯治療とは異なり、外科手術を伴う大掛かりな治療であることから、事前に精密検査が必要になります。
レントゲンやCT撮影が行われることになるのですが、胎児への放射線リスクについて考えておかなければなりません。
レントゲンの被曝量は非常に少ないため影響が出る可能性は小さいとされていますが、100%影響がないとは言い切れないため、注意したいところです。

また、治療後は抗生物質や鎮痛薬などが処方されますが、これらの薬についても胎児に対して全く影響がないとは言い切れません。

リスク②母体への影響

母体への影響も考えられます。
代表的なリスクは以下のとおりです。

  • 治療時の仰向け姿勢で苦しさを感じる
  • 通院が負担になる
  • つわりで治療が難しいケースがある
  • 治療中の出血による早産のリスク
  • 薬の使用に関する問題

インプラント治療に限らず歯科治療は仰向けの状態で行うことになりますが、特にお腹が大きくなっている時期に長時間仰向けの姿勢をとると苦しさを感じてしまいます。
場合によっては意識障害に繋がるほどです。
お腹が大きくなってからは通院も負担に感じてしまうでしょう。

また、つわりがある時は歯科器具を口の中に入れられただけで苦しくなり、治療を継続できなくなることもあります。
さらに、治療中の出血が血液中に含まれる早産を誘発させる物質の濃度を高めてしまう可能性についても考えておかなければなりません。

胎児と同様に薬を服用することに対するリスクも考えられます。

関連記事:インプラント治療を受ける際に起こりうるリスク

妊活する場合インプラント治療を行うタイミングはどうする?

妊活中の方や、妊活をしたいと考えている方の場合、どのタイミングでインプラント治療を行えば良いのでしょうか。
妊娠中に治療を進めることには前述したようなリスクが伴うため、基本的には妊娠前か出産後のタイミングでインプラント治療を行うことになります。

妊娠前に治療を開始する場合は、妊娠発覚後に治療を一時的に中断しなければならない可能性を考えておきましょう。
場合によっては歯が抜けたままの状態で長く過ごさなければならないことも考えられます。
数ヶ月単位かかる治療であるため、ゆっくり落ち着いて取り組みたいと考えているのであれば、出産後のタイミングで検討してみると良いでしょう。

こちらの記事では、インプラントの種類や治療を受けるメリット・デメリット、手術の流れなど解説しています。インプラントにおける情報を幅広く把握したいという方は、合わせてご覧ください。
関連記事:インプラントとは?治療の特徴や流れを幅広く紹介

妊娠中のインプラントに代わる処置

インプラント治療は失った歯を補うための治療法なので、インプラント治療を検討している方は歯がない状態のはずです。
妊娠中でインプラント治療が継続できないとしても、歯がないままの状態だと食事にも影響しますし、周囲の人の目が気になるようなこともあるでしょう。

こういった場合、インプラント治療に変わる処置として、仮歯や部分入れ歯を入れてもらうことが可能です。
インプラントの治療中や、治療予定の段階で妊娠が発覚した場合は、かかりつけの歯科医師に相談してみましょう。

自身で勝手に影響がないだろうと判断し、インプラント治療を継続するのはおすすめできません。

こちらの記事では、インプラントと入れ歯の違いを解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:インプラントと入れ歯の違いとは?それぞれの特徴を紹介

インプラント治療中に妊娠が発覚したら?

すでにインプラント治療を開始しているものの、その途中で妊娠が発覚したような場合は、まずは治療を受けている歯科医院で相談しましょう。
ご紹介したように、妊娠中のインプラント治療にはさまざまなリスクがあるため、基本的には治療を中断する形になります。
相談することによって、どこまで治療を進めるのか、治療途中で歯がない部分がある場合はどのように対応するかになどについて検討してもらうことが可能です。

また、妊娠中はホルモンバランスが変化することもあり、歯周病トラブルが発生しやすくなります。
歯周病がひどくなると、インプラント治療ができません。
そのため、妊娠で一時的にインプラント治療を中止し、出産後に再開する場合も定期的に歯科医院に通ってクリーニングを受けることになるでしょう。
どのような頻度で通えば良いのかなどについても相談してみてください。

出産後、インプラント治療を再開するタイミングなどについてもアドバイスが受けられるはずです。

こちらの記事では、インプラント治療を勧める歯医者と勧めない歯医者について紹介しています。合わせてご覧ください。
関連記事:インプラントを勧めない歯医者は信頼できる?歯医者選びのポイント

妊娠中のインプラント治療は避けておくのが無難

いかがでしたでしょうか?

今回は妊娠中のインプラント治療について紹介しました。
どのようなリスクがあるのか、何に注意すべきなのかがご理解いただけたかと思います。

基本的に、妊娠中のインプラント治療は推奨されません。
リスクのことを考えると、出産後、安定した状態で治療を再開しましょう。

妊活中の方や妊活予定の方で、インプラント治療のタイミングなどについて悩んでいるのであれば、「デンタルオフィス大阪梅田」でご相談ください。
患者様1人1人に合った治療内容や治療方法を提案しています。

コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学

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