インプラントを勧めない歯医者は信頼できる?歯医者選びのポイント
天然歯と肩を並べるほどの人工歯が入れられるインプラント治療は、自由診療のなかでも満足度の高い内容で注目されています。
歯根を失い、差し歯ができない方でも人工のインプラントを使うことができますよ。
ここでは、インプラント治療を勧める歯医者と勧めない歯医者について紹介しています。勧められた際の対応方法、クリニック選びの注意点も解説しています。
インプラント治療に興味をもっている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
インプラント治療を勧める歯医者は信用できない?
インプラント治療を行う歯医者は、基本的に患者さんのお口の中や歯の状態に適した治療方法を提案してくれます。
そのため、インプラントだけを無理に勧める可能性は少ないと考えられます。
しかし、クリニックの方針によっては適切ではない治療方法が選択されるケースもみられます。
インプラント治療に積極的な歯医者と出会ったときは、セカンド・オピニオンも活用しながら情報を収集し、ご自身の症例やお悩みに合う病院やクリニックを選びましょう。
インプラント治療を勧められた場合の対応
インプラント治療を勧められたときは、どのように対応すればいいのでしょうか。3つのポイントに絞って紹介します。
対応①歯科サイトなどで情報を収集する
歯科クリニックに関する情報サイトやポータルサイト、口コミサイトを幅広くチェックし、情報を収集しましょう。
インプラント治療を勧めてきた歯医者の情報をはじめ、インプラント治療以外の解決手段や治療方法、セカンド・オピニオンやサード・オピニオンに対応しているクリニックを探し、信頼のできる医師に相談を行ってください。
こちらの記事では、インプラント治療でセカンドオピニオンを受けるメリットを解説しています。合わせてご覧ください。
関連記事:インプラント治療でセカンドオピニオンを受けるメリットとは
対応②カウンセリングで不明点を解消する
信頼のできるクリニックが見つけられたら、カウンセリングを行って不明点を解消しましょう。
インプラント治療しか手段がないのか、他の代替方法はないのか、費用や通院回数(期間)に関することなど、どのような細かい情報も参考になります。不安や悩みの解決に向き合ってくれるクリニックは、インプラント治療に限らず、お口の悩みに丁寧に対応してもらえるでしょう。
対応③他の歯医者にも相談し比較する
検索によって得られた情報も元にしながら、インプラント治療を実施している他の歯医者にも相談を行いましょう。
セカンド・オピニオンやサード・オピニオンでは、インプラント治療を勧めてくる歯医者とは異なる見解が得られる可能性があります。インプラント治療にかかる費用は通院や検査も含めると一般診療よりも高額になるため、納得できるまで相談を行ってください。
歯医者を選ぶ際の注意点
歯医者を選ぶときは、信頼性を特に重視して選ぶ必要があります。
以下に4つの注意点を紹介していますので、確認していきましょう。
こちらの記事では、インプラント治療の専門医や歯科医院を選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:【インプラント治療】専門医と歯科医院の選び方を徹底解説
注意点①検査や診断を丁寧に行ってくれるか
検査・診断については画像によるデータと口腔内の目視によって判断されますが、患者さんごとにお口の中の状態は異なります。
インプラント治療が難しいケースや、他の治療方法が優先されるケースも含まれるため、丁寧に診断を行っているクリニックを選びたいところです。
注意点②インプラント以外の提案もしてくれるか
インプラント治療は自費診療であり、トータルの金額が高額になります。
インプラント以外の保険診療や外科的治療を提案してくれる歯医者であれば、問題の解決方法が一つではないという安心感がありますし、長く通い続けられるのではないでしょうか。
注意点③治療法のメリットやデメリットを説明してくれるか
差し歯やブリッジ、入れ歯など歯を失った患者さんへの治療方法は、お口の状態に合わせて選択されます。
どの治療方法にもメリットとデメリットがありますので、しっかりと良し悪しを説明してくれる歯医者にお任せしましょう。
こちらの記事では、インプラントの種類や治療を受けるメリット・デメリット、手術の流れなどを解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:インプラントとは?治療の特徴や流れを幅広く紹介
注意点④なるべく歯を残す治療方針を示してくれるか
天然の歯は髪の毛や爪などと同じく貴重なものであり、咀嚼や発話にも関わる重要な組織です。
人工歯は天然歯に劣らない見た目と機能をもっていますが、治療の手間や費用を考えると、天然歯にはかなわない部分もあります。
歯医者は患者さんの天然の歯を守るための医療機関ですから、気軽に抜歯やインプラント治療を勧めず、歯を残す選択肢をとってくれる所を選びましょう。
インプラント治療がおすすめな理由
インプラント治療は差し歯やブリッジに代わる手段であり、歯根から人工歯に置き換えられる方法です。
治療をおすすめできる4つの理由をみていきましょう。
理由①自分の歯と同じように咀嚼ができる
インプラントは歯根の代わりに埋入したインプラント体が自身の骨と結合し、歯としての機能をもつようになります。
自分の歯と同じようにしっかりとものを噛めるので、入れ歯や差し歯のように取れる心配が少なく、ぐらつき・がたつきも発生しづらくなっています。
「すでに差し歯や入れ歯を使用した経験があるが、すぐ取れてしまい自分の歯としてうまく使えずに困っている」といったケースに対してもおすすめです。
理由②周囲の健康な歯を守れる
ブリッジは固定式の歯であり、両隣の健康な歯と歯の間に人工歯を渡す方法です。隣り合う歯を削って固定させなくてはならないため、健康な歯を削る必要があります。部分入れ歯も同様に、隣り合う歯に入れ歯を装着させるためにうっすらと削ることがあります。
健康な歯に手を加えると、その歯にはダメージが加わります。歯を削ると虫歯になりやすく、こまめなケアが必要になります。一方、インプラント治療は歯を失った部分にのみインプラントを埋入して人工歯を活用できるので、健康な歯はそのまま使用できます。
理由③見た目が自然できれい
差し歯・ブリッジ・入れ歯はいずれも見た目に違和感を生じる場合があります。外から見たときに歯が浮いて見えたり色や質感が違ったりすると、審美的にはあまり自然ではありません。
インプラントは自分自身の歯の色味や質感に近づけられる素材を上部構造に使用できます。骨に埋め込むインプラント体、上部構造とインプラント体をつなぐアバットメントも人体に親和性の高い素材が使用できます。
理由④骨が痩せることを予防できる
自身に合わない入れ歯を使い続けていると、その部分に適度な圧力がかからなくなるため、あごの骨が痩せてしまう可能性があります。ものを噛むと機能圧と呼ばれる力が加わり、骨の機能を維持できるのです。
歯槽骨にインプラント体を埋め込んで使えるインプラント治療では、骨に機能圧をかけながら咀嚼が行えます。骨の痩せすぎを予防して、自分の歯のようにものを噛めるようになります。
関連記事:インプラントと天然歯の違いについて解説
歯医者がインプラント治療を勧めない理由
歯医者といっても、インプラント治療に対応できるかどうかはそのクリニックの医師の手腕や専門分野によって異なります。歯医者がインプラント治療を勧めない場合の3つの理由をみていきましょう。
理由①インプラントの知識・技術がない
インプラントに関する知識や技術をもっていない歯医者では、インプラント治療を行うことができません。
インプラント治療が可能であっても、医師が認定医や専門医の資格を保有しており、インプラント治療の経験が豊富な歯医者を選びましょう。
理由②設備が整っていない
インプラント治療には歯科用CT、3Dコンピュータシステムなどの設備が必要になります。手術環境が整い、設備機器が充実しているほど患者さん一人ひとりに合わせた精度の高い手術が可能になり、最終的な成功率にも影響します。
反対に、院内の設備が整っていないとインプラントの埋入位置が正しく把握できないおそれがあります。歯を支える土台部分の歯槽骨にも処置を行うため、設備が整えられていない歯医者では、インプラント治療を勧めてくるケースは多くはないと考えられます。
最終的に患者さんご自身がどの歯医者を選ぶかを決定できますので、院内の設備はひとつの判断材料として考慮してください。
理由③保険診療を第一選択としている
患者さんの立場に立って医療を提供している歯医者では、保険適用の診療を第一の選択肢として提案してくれます。インプラント治療だけを特別視せず、無理に勧めてくることもありません。
インプラント治療は自分の歯としてものが噛めるようになる画期的な治療法ですが、それ以外の選択肢も提案してくれる歯医者を探し、信頼のできる所で治療を受けましょう。
信頼のできる歯医者を探そう
いかがでしたでしょうか?
今回は、インプラント治療を勧める歯医者と勧めない歯医者について、セカンド・オピニオンや情報収集の必要性にも触れながら紹介しました。
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