インプラント治療の手術を受ける際に入院は必要?
インプラント治療では、顎の骨にインプラント体を埋め込む手術を行います。
そのため、治療を検討している方のなかには、手術を受ける際に入院しなければならないとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、インプラント治療の手術を受ける際に、入院が必要なのかどうかを解説します。
インプラント治療の流れを把握して、安心して治療を受けたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
インプラント治療を受ける際に入院する必要はあるのか?
「仕事を長くは休めない」「家事や育児があって入院できない」などの事情があるため、インプラント治療を受けるかどうかを迷っている方も多いでしょう。
しかし、インプラント治療の手術では、入院する必要は基本的にありません。
インプラント治療の手術には、手術が1回で完了する1回法と、手術を2回に分けて行う2回法があります。
どちらの手術であっても、麻酔を用いるものの、全身麻酔ではなく局所麻酔で行います。
全身麻酔と比べると、局所麻酔は手術後の回復が早いため、インプラント治療の手術当日の帰宅が可能です。
インプラント治療にかかる期間と治療の流れ
インプラント治療にかかる期間の目安は、顎の骨が十分にある場合は4~5か月程度、顎の骨が少ない場合は7~13か月程度です。
治療期間に幅がある理由は、顎の骨にインプラント体を埋め込んだあとに、顎の骨とインプラント体の結合を待つ必要があり、患者様によって、待機期間に差が生じるためです。
また、一般的なインプラント治療の流れを以下にまとめたので、参考にしてみてください。
一般的なインプラント治療の流れ
- カウンセリングと検査
- 治療計画や治療費の説明
- 手術
- 人工歯の作成と装着
- 定期的なメンテナンス
カウンセリングでは、患者様の口内の状態や歯のお悩み、そのほかに持病や服用中の薬の有無などを確認します。
なお、インプラント治療を成功させるためには、歯科用CTによる検査が欠かせません。
なぜなら、通常のレントゲン写真と比べると、歯科用CTはより正確な診断を行うことができ、インプラント体を埋め込む位置を適切に判断できるためです。
カウンセリングと検査の内容をふまえたうえで、歯科医師が適切であると判断した治療計画および治療費を、患者様に説明します。
患者様に治療法と手術の同意をいただいたあとに、顎の骨にインプラント体を埋め込む手術を行い、顎の骨とインプラント体の結合後、人工歯を装着します。
インプラント治療後も、細菌の感染や歯周病の発症を防ぐために、毎日のケアだけでなく、インプラントの定期健診といったメンテナンスの受診が大切です。
関連記事:インプラントの治療期間はどのくらい?治療の流れも紹介
インプラント治療で入院が必要なケース
インプラント治療の手術を受ける際に、入院する必要は基本的にありません。
しかし、以下のようなケースに当てはまる場合は、例外的に入院しなければならないこともあります。
インプラント治療で入院が必要なケース
- 事故に遭ったなど、歯科以外の理由で入院の必要がある
- 重度の糖尿病や白血病などの全身疾患がある
- 大規模な骨の移植が必要で全身麻酔を行う
- 患部が出血しやすい状態である
- 極度の歯科恐怖症により、心身の安静が必要である
入院の必要があるかどうかに不安を感じられる方は、治療を検討している歯科医院に確認してみましょう。
インプラント治療の手術後の注意点
インプラント治療の手術では、顎の骨にインプラント体を埋め込むために、歯茎を切開します。
そのため、インプラント治療の手術後には、以下の注意点を押さえておくことが大切です。
インプラント治療の手術後の注意点
- 手術後1~2時間程度は食事を控える
- 激しい運動を控える
- 長風呂を控える
- お酒を控える
- 禁煙する
- 薬をきちんと服用する
インプラント治療の手術では、局所麻酔を用います。
インプラント治療の手術直後に食事をとると、患部にはまだ局所麻酔が効いているので、頬の内側を噛むなど、傷をつけてしまうおそれがあります。
そのため、局所麻酔が完全に切れるまでの1~2時間程度は食事を控えましょう。
また、激しい運動や長い時間の入浴、飲酒は血液の流れを促進させます。
血液の流れが促進されると、患部が腫れたり、炎症を起こしたりする可能性があるため、注意が必要です。
さらに、喫煙は患部の回復を遅らせるだけではなく、歯周病の発症を引き起こすリスクがあるため、インプラント治療後は禁煙が望ましいです。
くわえて、インプラント治療の手術後には、化膿止めと痛み止めの薬が処方されるため、歯科医師に指示された用法を守って、服用するようにしてください。
こちらの記事では、インプラントの術後の注意したいポイントなどを詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:インプラント治療術後の過ごし方とは?食事や歯磨きの注意点
インプラント治療の手術後に強い痛みを感じる場合の対処法
インプラント治療の手術後は、歯茎を切開した部分が傷口になっているため、局所麻酔が切れたあとは、2~3日程度痛みを感じることがあります。
痛み止めの薬を服用すると、個人差はありますが、痛みはほとんど落ち着きます。
しかし、薬を服用しても痛みが増す場合は、インプラント自体あるいは周辺組織にトラブルが起きている可能性や、処方された薬が合っていないおそれがあるため注意が必要です。
手術から数日経過しても、強い痛みを感じる場合は、できるだけ早く、治療を受けた歯科医院に相談しましょう。
こちらの記事では、インプラント治療により痛みを感じるタイミングや、和らげる方法を解説していますので合わせてご覧ください。
関連記事:インプラント治療で痛みを感じるタイミングや和らげる方法
インプラント治療の手術では基本的に入院の必要はない
いかがでしたでしょうか?
インプラント治療の手術では、入院する必要は基本的にありません。
なぜなら、麻酔を用いるものの、全身麻酔ではなく局所麻酔で行うためです。
全身麻酔と比べると局所麻酔は手術後の回復が早いため、手術当日に帰宅ができます。
ただし、重度の糖尿病といった全身疾患がある方や、骨を移植するために全身麻酔を行う方などは、インプラント治療の手術後に入院しなければなりません。
入院の必要があるかどうかに不安を感じられる方は、治療を検討している歯科医院に確認してみましょう。
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