インビザラインは痛い?痛みが起こる原因や対処法を解説

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「インビザラインは痛い?」
「インビザラインで痛みを感じるタイミングは?」
「インビザラインを受けるときに気を付けておきたいこととは?」

見た目も性能も上がった最先端の矯正器具、インビザライン。

本記事では、そんなインビザラインを検討する際に不安であろう冒頭の疑問について解説していきます。

虫歯や歯の痛み、歯ぐきの腫れに悩んでいる方、治療を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

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インビザラインは痛い?

インビザラインは、透明なマウスピースを用いた矯正方法で、歯根膜と歯槽骨の動きを利用して歯を動かします。

痛みは、歯が動く際に発生する物質や圧力によるものです。

インビザラインはアタッチメントという補助的な処置を用いて効果的に歯を動かし、治療前に3D画像で理想的な歯の位置を確認できます。

この精密な計画により、痛みはワイヤー矯正に比べて少ないとされています。

しかし、マウスピースの交換や着脱時には痛みを感じることもあるでしょう。

インビザラインとワイヤー矯正の痛みの違い

インビザラインとワイヤー矯正、どちらも人気の歯列矯正方法ですが、痛みの感じ方には違いがあります。

インビザラインは透明なマウスピースを使用し、取り外しが可能で、装着時の痛みや違和感は比較的少ないです。

一方、ワイヤー矯正は、歯にブラケットとワイヤーを装着し、これらの力で歯を動かします。

この方法は、インビザラインに比べて痛みを感じやすいと言われています。

しかし、どちらの方法も最終的な目標は美しい歯並びを実現することで、選択は個々の状況や好みによるでしょう。

インビザラインで痛みを感じるタイミング

ここからは、インビザラインで痛みを感じる具体的なタイミングについて見ていきましょう。

ここでは網羅的に、以下の6つについて解説していきます。

  • 初めてマウスピースを装着したとき
  • マウスピースを着脱するとき
  • 新しいマウスピースを装着するとき
  • 久々にマウスピースを装着するとき
  • ゴムかけを行ったとき
  • 食事のとき

それぞれ確認してください。

タイミング①初めてマウスピースを装着したとき

インビザラインを初めて装着する際、多くの人が痛みを感じます。

この痛みは、マウスピースが歯に圧力をかけ、歯を動かすために生じるものです。

たとえば、初日の締め付けられる圧迫感やジクジクする痛みは、鎮痛剤を必要とするほどではないものの、不快感を伴うことが多いでしょう。

初めての装着は、新しいマウスピースに口が慣れるまでの過渡期と考えられます。

この期間は、痛みや違和感がもっとも強く感じられることが一般的です。

タイミング②マウスピースを着脱するとき

インビザラインの着脱時に痛みを感じるのは、初めての装着や慣れない動作によるものです。

とくに、歯にフィットするためのアタッチメントが口内に当たることで痛みが生じることがあります

しかし、着脱に慣れるとこの痛みは徐々に軽減されます。

着脱時の痛みは、余分な力が歯にかかることが原因で、慣れることで改善されることが多いからです。

インビザラインの利用を検討している方は、この点を理解し、着脱のコツを掴むことが重要です。

タイミング③新しいマウスピースを装着するとき

インビザラインの痛みは、新しいマウスピースを装着する際にとくに感じられます。

これは、歯並びとマウスピースの形状のズレが大きいためです。

歯が動くプロセスや新しいマウスピースへの適応は、時に痛みを伴います。

たとえば、歯に力が加わることで歯槽骨の吸収・形成が繰り返され、歯が少しずつ動いていく過程で痛みが生じることがあります。

この痛みは、歯科矯正の一般的な現象であり、インビザラインの透明なマウスピースが歯を動かす際にも起こり得るのです。

タイミング④久々にマウスピースを装着するとき

インビザラインのマウスピースを長期間装着しないと、歯の位置が後戻りする可能性があります

インビザライン矯正ではマウスピースを1日22時間以上装着する必要がありますが、装着時間が守れない場合、噛み合わせの悪化や歯の根が露出するリスクがあるからです。

久々にマウスピースを装着する際には、これらの変化により痛みを感じることがあります。

そのため、矯正治療中はマウスピースの装着時間を厳守し、長時間外さないよう注意が必要です。

タイミング⑤ゴムかけを行ったとき

インビザライン矯正中にゴムかけを行うことで、噛み合わせの改善や歯の位置調整が行われます。

この処置は、医療用ゴムを使用し、患者自身で行うことが一般的です。

しかし、ゴムかけによって痛みを感じることがあります。

この痛みは、通常1週間程度で落ち着くことが多いですが、痛みが続く場合は歯科医師に相談することが重要です。

具体的な対処法としては、痛みが強い場合は一時的にゴムかけを中止し、歯科医師の指示にしたがうことが推奨されます。

タイミング⑥食事のとき

インビザライン治療中、とくに食事時に痛みを感じることがあります。

これは、歯が動いている状態で硬い食べ物を噛むと、歯や歯茎に圧力がかかるためです。マウスピースを外しても、歯が敏感になっているため痛みを感じることがあります。

対処法としては、柔らかい食べ物を選ぶ、痛みが強い場合は痛み止めを服用する、または歯科医師に相談することが推奨されます。

インビザラインの痛みが強いときの対処法

次に、インビザラインの痛みが強いときの対処法について解説していきます。

主な方法は以下の6つです。

  • 1つ前のマウスピースを装着する
  • 着脱時のコツをつかむ
  • マウスピースを長時間外さないようにする
  • 痛み止めを服用する
  • 柔らかい食べ物を食べる
  • 歯科医師に相談する

それぞれ見ていきましょう。

対処法①1つ前のマウスピースを装着する

インビザラインの痛みが強いとき、対処法の一つとして「1つ前のマウスピースを装着する」という方法があります。

この方法は、とくに新しいマウスピースへの移行時に感じる痛みを和らげるのに効果的です。

インビザラインのマウスピースは、歯を徐々に動かしていくため、新しいマウスピースに変えた際には、歯に適応するまでの間、一時的な痛みや違和感を覚えることがあります。

このような場合、一時的に前のマウスピースに戻すことで、歯にかかる圧力を緩和し、痛みを軽減できます。

ただし、この方法は一時的な対処法であり、痛みが続く場合は、必ず歯科医師の指示にしたがうことが重要です。

対処法②着脱時のコツをつかむ

インビザラインの着脱時の痛みを軽減するコツとして、チューイーの使用が効果的です。

チューイーは、シリコン製の弾力あるロール状の道具で、アライナーを歯にしっかりと密着させるのに役立ちます。

使用方法は、アライナーを装着後、チューイーを前歯で噛み、順に後ろの歯に移動して噛むことです。

これにより、アライナーが歯に確実にフィットし、痛みを軽減できます。

また、アライナーリムーバーを使うことで、着脱時の痛みを和らげられるでしょう。

対処法③マウスピースを長時間外さないようにする

インビザラインの痛みが強いとき、対処法の一つとして「マウスピースを長時間外さないようにする」ことが重要です。

これは、インビザラインが歯を動かすための骨の吸収と再生を行うためで、マウスピースを長時間外すと、治療の効果が低下し、痛みが増す可能性があるからです。

また、正しい着脱方法を守ることも大切で、間違った方法で外すと、破損や変形につながり、痛みの原因になることもあります。

正しい着脱方法を身につけ、マウスピースを適切に装着することで、痛みを軽減し、治療をスムーズに進められるでしょう。

対処法④痛み止めを服用する

インビザラインの痛みが強い時、痛み止めの服用は有効な対処法の一つです。

しかし、痛み止めはあくまで一時的な解決策。

痛みが我慢できないほど強い場合は、すぐに歯科医師に相談することが重要です。

インビザラインでの痛みは通常、2~3日で軽減しますが、痛みが続く場合は歯科医師の指導のもと、適切な対応が必要です。

痛み止めを服用する際も、医師の推奨する方法に従いましょう。

対処法⑤柔らかい食べ物を食べる

インビザライン治療中、とくに新しいマウスピースを装着した直後は、歯にかかる圧力により痛みを感じることがあります。

この時期、硬い食べ物は避け、柔らかい食べ物を選ぶことが重要です。

たとえば、スープ、ヨーグルト、プリンなどの柔らかく、噛む力を必要としない食品がおすすめです。

これにより、歯への負担を軽減し、痛みを和らげられます。

また、痛みが強い場合は、歯科医師に相談することも大切です。

対処法⑥歯科医師に相談する

インビザラインの痛みが強いとき、もっとも重要なのは歯科医師に相談することです。

痛みの原因はさまざまで、個々の状況に応じた対処法が必要です。

たとえば、インビザラインはワイヤー矯正に比べ痛みが少ないものの、歯が動く際の痛みや装置が口に当たる痛みは避けられません。

歯科医師はこれらの痛みの原因を特定し、適切なアドバイスや治療を提供できます。

自己判断せず、専門家の意見を求めることで、安心して矯正治療を続けられるでしょう。

インビザラインを受けるときに気を付けておきたいこと

最後に、インビザラインを受けるときに気を付けておきたいことを2つ紹介しておきます。

  • 治療期間が長いため覚悟しておくこと
  • トラブルの際は自己判断せず、歯科医師に相談すること

どちらも後悔しないための重要なポイントなので、順に確認してください。

治療期間が長いため覚悟しておくこと

インビザライン治療は、その効果と見た目の良さで人気ですが、治療期間は数ヶ月から2年程度と長期にわたることがあります。

この期間、歯の動きや治療の進行に応じて、定期的にマウスピースを交換することが必要です。

とくに、大人の場合は子供よりも骨の代謝が緩やかなため、治療期間が長くなる傾向があります。

インビザライン治療を受ける際は、この長期間にわたるプロセスに対する覚悟と、定期的な歯科診察へのコミットメントが必要です。

美しい笑顔を手に入れるためには、時間と忍耐が求められます。

こちらの記事では、インビザラインの治療経過について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

トラブルの際は自己判断せず、歯科医師に相談すること

インビザライン治療中にトラブルが生じた際、自己判断せず専門家に相談することが重要です。

インビザラインは他の矯正治療と同様、治療中にさまざまなトラブルが起こり得ます。

たとえば、マウスピースの破損やアタッチメントの外れ、口内炎の発生などがあります。

これらのトラブルは、適切な対処が必要で、とくに痛みや不快感が続く場合は、速やかに歯科医師に相談することが推奨されます。

自己判断で対処すると、症状の悪化や治療の遅延につながる可能性があるため、専門家の意見を仰ぐことが安全かつ効果的な治療への近道です。

関連記事:インビザラインを始める前に押さえたいメリット・デメリット

インビザラインの痛みを理解して安心して治療を進めましょう

今回は「インビザラインは痛い?」という疑問について、その原因や対処法を詳しくまとめました。

インビザラインにおける痛みは、装着初期や新しいマウスピースへの交換時にとくに感じられることが多いですが、適切な対処法を知っておくことで、治療をより快適に進められます。

この記事を読んで、インビザライン治療における不安を少しでも和らげ、安心してステップを踏んでいただければ幸いです。

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コラム監修者

監修者の写真

中島 航輝
なかじま こうき

役職

理事長(梅田院の院長)

略歴

  • 1997年 明海大学 歯学部入学
  • 2003年 同大学 卒業
  • 2003年 東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 顎口腔機能再構築学系 摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野 博士課程 入学
  • 2006年 顎咬合学会 特別新人賞
  • 2007年 同大学院 修了 歯学博士所得
  • 2007年 東京医科歯科大学 歯学部附属病院 医員
  • 2007年 世田谷デンタルオフィス 開院
  • 2008年 医療法人社団世航会 設立
  • 2013年 明海大学歯学部 保存治療学分野 非常勤助教
  • 2014年 明海大学歯学部 保存治療学分野 客員講師
  • 2015年 昭和大学歯学部 歯科矯正学分野 兼任講師
  • 2016年 明海大学歯学部 補綴学講座 客員講師
  • 2020年 日本大学医学部 大学院医学総合研究科生理系  入学
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